【コラム】なぜクラウド会計は日本で流行らないのか
会計ソフトに関するとある企業の調査によると、会計ソフトを利用している企業の中でクラウドタイプを採用している企業は全体の25~30%であるとされています。以前に比べて使用割合は増えているものの、半数には届きません。利便性の高いはずのクラウド型会計ソフトが浸透しない理由について検証します。
既存の会計システムの使用率が高い
日本の中小企業では、既存の会計システムの使用率が非常に高いため、クラウド会計への移行が進んでいません。また、クラウド会計を導入するにはITリテラシーが必要となり、技術に疎い企業にとってハードルが高いということもあります。
クラウド会計の利点が周知されていない
クラウド会計の利点には、安全性やセキュリティーの向上、いつでもどこでもアクセス可能、スピーディーなデータ処理などがあります。しかし、これらの利点が周知されていないことが、クラウド会計が日本で流行らない一因となっています。
クラウド会計の導入に伴うコストが高い
クラウド会計を導入するには、データの移行作業など導入に伴いコストが掛かり、クラウド会計が日本で流行らない理由の一つとなっています。
経理業務が属人化しやすい
経理業務は一人~少人数で行うことが多いため、作業が属人化しやすくなります。そのため、変化を敬遠しクラウド化導入の遅れの原因となっています。
以上のような理由があるため、クラウド会計が日本で流行らないとされています。しかし、今後はクラウドサービスの普及に伴い、クラウド会計も徐々に浸透していく可能性があります。