【コラム】経理担当者が試算表を見るべきポイント
経理担当者が試算表を見る際には、経営者が試算表を見る場合と異なる部分が有ります。以下のポイントに注目すると良いでしょう。
3つのポイント
まずは、会社の業績に関する情報が正確かつ明確に反映されているかを確認することが大切です。これは、収支や予算といった数値的な面だけでなく、商品やサービスの売り上げ、原材料や人件費の支出、減価償却費用など、試算表に反映されるすべての情報について詳しく確認することが必要です。
また、会社の財務状況を正確に把握するためには、貸借対照表の情報にも目を向ける必要があります。具体的には、資産、負債、純資産の各項目について、試算表での表現が正確であるか、過去のデータと比較して変化がある場合にはその原因を探ることが必要です。資金繰りに重要な流動性比率についても把握してください。
経営者が試算表を見た後に来るであろう質問に対応する必要も有ります。会社の今後の経営方針を立てる上でも重要な情報を得ることができます。特に、予算と実績を比較、過去の業績も目を通しておきましょう。経営戦略を立てるためには、経理担当者がもたらず情報は重要です。