【コラム】給与計算のポイント:労働保険料
給与から引かれる労働保険料について解説します。労働保険は雇用保険と労災保険に分かれていますが、労災保険は会社が全額負担します。
社員にも負担が有るのは雇用保険です。雇用保険料は、毎月の給与額に料率を掛けて徴収されるのが一般的です。雇用保険料率は1年更新となることが多いのですが、令和4年度は4月に会社負担分の料率、10月は会社と社員負担分の料率の両方が増額となりました。令和5年度は4月から料率が改定されています。
会社側の事務処理として、年に1回前年度の給与総支給額を元にして本年度分の労働保険料を前払いします。社員の給与から引く労働保険料は、予め会社が前払いした分を回収するような形になります。
本年分を前払いなので納めた労働保険料の過不足が生じる場合が有ります。この過不足の精算、前払い分の労働保険料の算出といった一連の手続きを年度更新と言います。