【コラム】企業における固定資産の取り扱いと管理方法
このコラムでいう固定資産とは、企業が所有する建物、土地、機械、設備、車両などの資産で、長期間に渡って使用されるものを指します。これらの資産管理は、固定資産を実際に使用する現場だけではなく経理担当者にとって重要な業務の一つです。
固定資産の取り扱い
固定資産の取り扱いには、資産の取得から処分までのライフサイクルを正確に把握し、それに伴う適切な会計処理が必要です。
財務上の管理の観点から見れば資産の取得には、調達計画の策定、契約書の作成、支払いの確認などが必要です。また、税務上の観点から固定資産は耐用年数に応じて減価償却が必要であり、その方法や期間などの処理方法についても理解しておく必要があります。
固定資産の管理方法
固定資産の管理方法には、固定資産台帳の作成や点検計画・修繕計画の策定などがあります。点検計画・修繕計画は、生産性の維持といった現場の話だけではなく、点検修繕の内容によって税務上の取り扱いが異なってくる点に注意が必要です。
固定資産の管理は経営のあらゆる業務において非常に重要な役割を担います。適切な修繕計画を策定し、必要な修繕を適切なタイミングで行うことで、資産の寿命を延ばし、将来的なコスト削減に繋がると同時に、会計担当者にとっても重要な業務です。正確かつ適切な処理を行うことで、企業の財務状況を正確に把握し、場合によっては節税にも繋がり、利益を最大化することができます。